【大阪 心斎橋】 ル・ヴァンサンク (フランス料理)でパリの便りを聞く
 少し前のことですが以前紹介したヴェトナム人のお兄さんがわざわざ私を訪ねて,第二の故郷となった日本に帰ってきてくれました。彼はフランス料理のシェフを目指して,パリで修行中。京都と神戸にも一緒に行ったのですが,今回のご紹介は「日本のフランス料理を食べてみたい」とのことだったので,奮発して出かけた大阪のル・ヴァンサンクでのことです。
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このお店はかっては,「ビストロ・ヴァンサンク」と称していましたが,ビストロというよりかなりフォーマルなお店。折り目がきっちりしているところが気に入ってます。
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小さなオードブル。多面的な味でこれからのお皿が期待されます。なかなかのスターター。
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 鴨とフォアグラのテリーヌ。これは濃厚な味で,ワインが進みます。フランス料理の醍醐味ですね。
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タラの白子と菜の花のロワイヤル。こういうちょっと日本料理がかったものも,私は結構好きだったりします。春の香りがとてもお洒落。
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本日の魚料理。春の魚は夏と違って優しい感じです。お肉の皿と合わせるときには優しい方がいいかもしれません。
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 口直しのシャーベット。ちょっとフランスのメロディが聞こえてきそうな軽やかなあと味がうれしい。
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 子羊に赤ワインは私のベストの組み合わせ。赤ワインと羊の,力相撲が口の中で展開中。
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 デザート2品。このあたりから,彼が饒舌になってきました。日本語がとても上手なのです。まあ,神戸の中学校に行っていたのだから当たり前ですが...
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  珈琲もちょうどの温度で出しますし,心暖かいサービスです。ここはお店の客あしらいはとても気持ちよい感じ。
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 お店の雰囲気がいいと,料理も美味しく思えます。わざわざ来てくれたのは,彼も今回出世したみたいで,お店の主軸に近い役回りになったようです。
 震災のときに夜が怖いと半べそかいていた子が数ヶ国語を操る,パリでもそこそこ有名なお店の腕の立つスタッフとなりました。
 私には家族らしい家族がいませんが,とても大事に思う友人が何人かいます。彼もその一人。阪神大震災のときに私が責任者だった避難所に一人で辿り着いて以来のお付き合い。神様がひき合わせたと思って,いつも守ってやりたい,心は近くにいてやりたい,という想いで接してきました。
 経済的に辛くないか,寂しくないか,メールでいつも声かけしてました。でももう大丈夫そう。今度はパリジェンヌの恋人を連れてきてくれると約束してくれました。 
 パリの街にはここしばらくご無沙汰でしたが,彼から市場の話とか,夏の岩牡蠣の話とか聞くとまた行きたくなります。
 うれしい巴里の便りを聞けた晩餐でした。

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ル・バンサンク
大阪市中央区西心斎橋1-9-31
06-6245-6223
ランチ  11:30~15:00(L.O.14:00) 
ディナー 17:30~23:00(L.O.21:30) 
無休 
by ktokuri | 2007-05-21 19:07 | グルメ | Trackback | Comments(10)
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Commented by MY at 2007-05-21 20:40 x
おいしそうな‥‥ここのブログではあまり紹介されないフランス料理。
昔の仕事一緒のとき、ktokuriさんは、避難所みたいな人と誰か言ってたっけ。
困った人、危なげな人はほっとけないんところがあるんだよね。
私は「家族」みたいなお友達には、なれずじまいだったけど、あったかい人のつきあいはうらやましいと思います。
そのうち彼のパリのレストランに出かけるのでしょうね。
Commented by settuya at 2007-05-21 21:32
おいしいお話ですなあ(°°)☆\(^ ^)バキッ!
ちゃう。ええお話ですね。
お人柄がにじみ出ておりますね。
今度パリに行くときにはぜひ現地で再会を祝してワインで乾杯や。
Commented by mio at 2007-05-21 22:24 x
素敵なお話です。以前にも出逢いを大事にされていると書かれてましたが、震災から十何年もたって、それが続いているとは。私も守ってくれる人を探したい。
 ビストロ バンサンクは友人と会食したことがあります。
自然なサービスと、微妙なところまで加減されたバランスのよいお料理が印象的なお店です。
明るい内装の室内も気に入りました
Commented by miyumiyu_em at 2007-05-25 15:35
心が温まるお話ですね。
素敵なおつきあいですね~
そういうおつきあいって簡単にはできるものではないと思うので、
ちょっと羨ましいです。
お料理も美味しそう・・・♪



Commented by もぐこ at 2007-05-26 21:22 x
あぁ、えぇ話やなぁ
ホンマえぇ話きかせてもいました(ρ_;)

私も震災で両親を亡くしました
今でも、当時の記憶は定かでないような、生涯忘れられないような・・
なんにしても、こういう時に、その方の本当のお人がわかるなぁと強烈に思ったものです
悲しいことだらけの思い出ですが、でも、何かが自分の中で今でもいきているのは確か

ktokuriさんのお人柄がしのばれる、ホンマえぇ話きかせてもらいましたm(_"_)m

Commented by ktokuri at 2007-05-27 12:12
MYさん,そうですね。パリには行ってみたいです。行く楽しみが増えましたから....
私の場合,日常の人間関係よりも,やや距離があるところに心傾けるべき人がいることが多いです。これも運命かもね。
Commented by ktokuri at 2007-05-27 12:16
摂津屋さん,私の性格はいたってその日暮らし,暢気なものです。その点はよくご存じのとおりで...なんせ田舎育ちなので。
そういうところに,たまに間違って?困った人がやってくる運命なのかも。
緊張感を人並みに与えてやろうという,天の恵みかもしれませんね。
Commented by ktokuri at 2007-05-27 12:18
mioさん,ヴァンサンクのサービスは気にかけてもらって,気にならず..そんな感じで気持ちいいですね。
こういうところは,やはり歴史のあるお店の良さだと思います。
Commented by ktokuri at 2007-05-27 12:24
miyumiyu_emさん,いい出逢いは私の人生の一番の財産かと想ってます。
心を受けとる人より,心を与える者の方がより幸せのような気がします。それだけの価値を自分の時間の中で見つけたのですから...
 お料理は,どれ食べても嫌な味がしない...食べ疲れしない自然な味,それでいて次はどんな味かなと期待が持続する,それが私の一番理想のレストランの味かな。タイプとしてはこのお店はその方向に向いているような気がします。
Commented by ktokuri at 2007-05-27 12:29
もぐこさん,震災では大変だったのですね。
あのときのことは非現実的で記憶の枠からはみ出るものだったと想います。人間覚えていてはいけないことは忘れることができて,それで自分の心を壊さない,いわば安全装置があるのだと,このとき知りました。
私の人柄は冷や汗ものですが (^^;) まあそれはともかく,これからもよろしくお願いします。
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